バレエ「ドン・キホーテ- Don Quixote -」 ご紹介!〜 あらすじ、背景、見どころ、バリエーション動画のご紹介 〜

2025年11月、東京バレエ団による『ドン・キホーテ』公演が開催! 本記事は公演前に作品の魅力と鑑賞ポイントをぎゅっとまとめてご紹介いたします。舞台をより楽しむために、鑑賞前に映像を一本だけ見ておくと安心!見どころの流れがつかめて、当日がぐっと身近になりますよ。今回は予習におすすめの動画、DVDもご紹介いたします♪

東京バレエ団『ドン・キホーテ』— 11月18日(火)〜24日(祝月)
日程の詳細・更新は下の「公演スケジュール」をご確認ください。

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目次

作品概要

  • 初演振付:マリウス・プティパ(1869)…クラシック・バレエの黄金期を築いた巨匠。
  • 改訂:アレクサンドル・ゴールスキー(1900年代初頭)…人間味ある演出とテンポの良さで今日のスタイルへ。
  • 多くのカンパニーがプティパ版を基盤にゴールスキーのエッセンスを受け継いで上演。

作品の魅力

スペインの陽光の下、快活な娘キトリ理髪師バジルの恋を軸に、夢見がちな騎士ドン・キホーテと従者サンチョの珍道中が交差する、ハッピーエンドの名作。コメディの軽やかさとクラシック・バレエの技巧が同居し、バレエ作品ではあまりない「観て元気になれる」一本のひとつです。舞台は色彩豊か、音楽は軽快、踊りはテクニカル。ご家族やご友人とも楽しみやすい間口の広さも魅力です。


登場人物(キャラクター)

スクロールできます
役名特徴
キトリ快活で芯の強い町娘。明るい性格と華やかなテクニックが魅力。
バジル理髪師。軽やかなジャンプとユーモアで客席を沸かせる。
ドン・キホーテ騎士道物語に憧れる老紳士。物語に温かみを添える存在。
サンチョ・パンサ忠実な従者。コミカルな動きで場を和ませる。
ロレンツォキトリの父。娘に裕福な結婚を望む現実派。
ガマーシュキトリの許嫁候補の貴族。洒落っ気のある道化味が楽しい。
メルセデス/エスパーダ情熱的な踊りが映える役どころ。スペイン情緒を彩る存在。

見どころ(初めてでも“ここ”が楽しい)

  • 第3幕「グラン・パ・ド・ドゥ」…キトリのフェッテ、バジルのジャンプ&リフトが胸のすく華やかさ。
  • 広場・酒場の群舞…扇子やカスタネットが生むリズム感。手拍子したくなる高揚感。
  • 夢の場面(ドゥルシネア)…繊細でクラシカル。作品全体に品を添える小さな宝石のような場面。

あらすじ

1幕:バルセロナの広場

賑やかな広場でキトリとバジルは相思相愛。しかし父ロレンツォは貴族ガマーシュとの結婚を勧めます。そこへ理想の“ドゥルシネア”を探すドン・キホーテが来訪。若い二人は駆け落ちを決意し、恋と勘違いの騒動で街は大賑わいに。

2幕:ジプシーの野営〜夢の場

逃避行の途上、旅芸人やジプシーの踊りに紛れる二人。やがてドン・キホーテは風車を巨人と見間違える名場面へ。気絶した彼の前にドゥルシネア(夢のキトリ)と妖精たちが現れ、クラシック色の強い幻想世界が広がります。

3幕:結婚式

誤解と妨害・ハプニングを乗り越え、キトリとバジルは祝福の結婚式へ。華やかなキャラクター・ダンスののち、グラン・パ・ド・ドゥが頂点を築きます。技巧・音楽・色彩が一体となった、祝祭そのもののフィナーレ!


有名なバリエーションのご紹介

  • キトリ(1幕V):軽快なアレグロとホップ・オン・ポワント。快活さと機転が弾む見せ場。
  • アモール/キューピッド細やかな足さばきと軽やかな跳躍。可憐に舞台を明るくする役どころ。
  • ドリアードの女王長いバランスと伸びやかなライン。夢の場を格調高く彩る名所作。
  • バジル(3幕ソロ)切れ味ある回転と跳躍。コーダ(版により片手リフト)まで胸熱。

当日をもっと楽しむために、鑑賞前に映像を一本だけで物語の流れと見どころがぐっと掴みやすくなるよ

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音楽:レオン・ミンクスという心強い相棒

『ラ・バヤデール』『パキータ』でも知られるレオン・ミンクスは、舞台を“踊りやすく・伝わりやすく”導く名職人。『ドン・キホーテ』では、軽やかなリズムと艶のあるメロディーで、スペインの陽気さとロマンスを描き分けます。第3幕の結婚式、キトリのヴァリエーションなど、一度聴いたら口ずさめる明快さも魅力。上演後に音楽だけで余韻を楽しむのもおすすめです。

おすすめのCD・プライムミュージックを紹介しておくよ♪
ミンクス:バレエ音楽「ドン・キホーテ」全曲
 (Leon Minkus:DON QUIJOTE)
 ソフィア国立歌劇場管弦楽団/ボリス・スパソフ(指揮)
 バレエ公演の録音音楽。有名なバレエなのに録音があまりないから、この演奏はとても貴重♪

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映像で味わう名演(Prime & DVD 4選/キャスト+見どころ)

① ヌレエフ版|ミラノ・スカラ座(Primeレンタル)

キャスト:ナタリア・オシポワ(キトリ)/レオニード・サラファーノフ(バジル)
この版を選ぶ理由:①王道クラシックのダイナミズム ②推進力のあるテンポ ③舞台の華やぎ
こんな方に正統派の様式美×きらめく技巧をまとめて味わいたい
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② アロンソ版|キューバ国立バレエ団(Primeレンタル)

キャスト:ヴァルデス(キトリ)/フロメタ(バジル)
この版を選ぶ理由:①ラテンの躍動感 ②キャラクターの濃さ ③群舞の熱量
こんな方に:情熱的で生命力あふれる『ドンキ』を観たい
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③ 新国立劇場バレエ団 オフィシャルDVD

キャスト:スヴェトラーナ・ザハロワ(キトリ)/アンドレイ・ウヴァーロフ(バジル)
この版を選ぶ理由:①気品あるライン ②きめ細かな音楽性 ③日本の観客にも馴染む王道演出
こんな方に:端正で上品な『ドンキ』を手元に置いてじっくり楽しみたい
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④ ABT版(バリシニコフ)DVD

キャスト:ミハイル・バリシニコフ(バジル)/シンシア・ハーヴェイ(キトリ)
この版を選ぶ理由:①歴史的名演の完成度 ②明晰な構成 ③予習・復習に向く見通しの良さ
こんな方に“名盤”として保有し、いつでも基本に立ち返りたい
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《メモ》
Primeは手軽、DVDは手元に残して繰り返し視聴可。画質・字幕・特典は版により異なるため、商品ページでご確認を。


まとめ

陽気さ、ロマンス、そして確かな技巧。『ドン・キホーテ』は、観る人の背中をそっと押してくれる“元気の出るクラシックバレエ”です。上演前の予習にも、鑑賞後の余韻にも、映像やCDを組み合わせると舞台の記憶がさらに鮮やかに残ります!

そしてなんといっても!生の公演は圧倒的な幸福感!ぜひ11月の東京バレエ団の公演にも足を運んで、みてください♪

11月東京バレエ団 ドンキホーテ公演スケジュール(東京文化会館 大ホール)

日付開演開場
11/18(火)13:0012:20
11/19(水)19:0018:20
11/20(木)19:0018:20
11/21(金)19:0018:20
11/22(土)14:0013:20
11/23(日)14:0013:20
11/24(月・振)14:0013:20

会場:東京文化会館 大ホール(上野)/詳細・更新:公演情報はこちらから

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この記事を書いた人

三度のご飯よりバレエが大好きなバレエ専門のフォトグラファー
自身でバレエも習い、どっぷりバレエ漬け。
このサイトでは、私ならではの関わりの視点でバレエ情報を楽しく発信していきます。

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